2017.06.21
注目のカーシェアリング動向
日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。今回ピックアップするニュースはこちら!
以前のコラムで、若者がカーシェアリング付き物件に興味を持っており空室対策の手段として活用もできるのではないかと書きました。土地活用面からも注目されています。今回は三井不動産リアルティ株式会社の調査データをもとに、カーシェアリングの最新市場動向(消費者ニーズ、利用実態、性別・年代別傾向)をみて参ります。
【調査条件】
三井不動産リアルティ株式会社は12日、カーシェアリング・ジャパン株式会社とともに運営するカーシェアリングサービス「カレコ」のアンケート調査「カレコ・カーシェアリングクラブ 会員アンケート2016」の結果をとりまとめて公開しました。
アンケートは、カーシェアリングサービス「カレコ」の会員対象調査、一般カーシェアリングユーザーを対象とする調査、一般ドライバーを対象とする調査の3つからなり、それぞれ共通の設問と対象者別の設問を用意して実施されました。
(カレコ会員への調査期間・人数:2016年12月15日~12月25日、5,959人)
(一般のカーシェアリング利用ユーザーへの調査期間・人数:2016年12月9日~12月12日、首都圏周辺や主要都市地域など1都2府7県のエリアを対象、834人)
【一般ドライバーの「カーシェアリングの認知率と利用経験率」】
2016年:認知率92.2%(前年比2.9ポイント増加)、利用経験率8.9%(前年比4.3ポイント増加)
→利用経験率はまだ低水準にとどまっていますが、上昇率は大きく普及が進んでいることが分かります。
【年代別利用経験】
1位 男性20代15.7%
2位 男性30代15.0%
3位 男性40代9.7%
4位 男性18~19歳9.3%
5位 女性30代8.1%
→「カレコ」の会員年代別構成比でも、若年層が多い傾向にあるほか、
2015年までに入会した既存会員では30代が33.5%、40代が31.0%と中心を占めていたのに対し、
2016年に新規で入会した会員では、20代が22.4%、30代が36.9%となるなど、20~30代が伸びている傾向がみられました。
【若年層が推進力となる高い利用意向、今後の普及に期待】
「一般ドライバー」にカーシェアリングについて詳細な説明を提示したところ、いずれの年代でも利用したいとする回答が伸び、とくに男性18~19歳は64.8%、女性18~19歳も61.9%、女性20代で53.8%にまで上昇しました。説明提示前と比べると、いずれも20ポイント超の上昇になっており、今後広告媒体やWebなどを介し、カーシェアリングについてより深く知っていくことで、利用率も伸びていくと予測されました。
【カーシェアリングの利用目的】(カレコ会員および一般カーシェアリングユーザー回答)
「郊外の商業施設への買い物や外出」
「日帰りレジャー」
「ドライブ」
「近隣での買い物」
「公共交通手段がないときの代わりの交通手段」
「送迎手段」
「旅行」
【「カレコ」会員が「カレコ」を選んだ理由】
1位「ステーションが自宅の近くにある」70.4%
2位「月会費の価格」45.5%
3位「近くに複数のステーションがある」38.1%、
4位「短時間の利用料金」37.2%、
5位「初期費用が無料だから」の30.9%などとなりました。
ポイントはステーションの立地と利用コストにあるようです。
ピックアップニュースは以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
三井不動産リアルティ株式会社 ニュースリリース(プレスリリース)
https://www.mf-realty.jp/news/2017/re_pdf/20170612_01_01.pdf