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大型リフォーム実施者調査、平均額は約610万円

2018.01.18

大型リフォーム実施者調査、平均額は約610万円

#お金 #リノベーション #リフォーム #不動産 #購入
消費者のリフォーム選択における意識や行動の最新動向

株式会社リクルート住まいカンパニーが発表した2017年の「大型リフォーム実施者調査」結果によると、2017年のリフォーム費用は、全体平均で610.4万円となり、前年より40万円ほど低下しています。特徴としては、500万円未満のリフォームが増加し、1,000万円以上の高額案件が2015年、2016年と比べ減少傾向です。

 

・リフォーム費用動向
全体平均:610.4万円(前年比-39.5万円)
300~500万円未満:56.4%(前年比+4.4ポイント)
500~700万円未満:18.5%(前年比+0.5ポイント)
700~1,000万円未満:10.7%(前年比-1.6ポイント)
1,000万円以上:14.4%(前年比-3.3ポイント)

・リフォームのきっかけ

「住宅設備の老朽化」が最多で、2位「家の老朽化」、3位「使い勝手の不備」です。
戸建とマンションを比較すると、戸建は家の老朽化や外観の古さがきっかけになる傾向が強い一方、マンションでは、設備故障・老朽化も多いものの、使い勝手の改善や内装の刷新希望など、より快適で好みの空間にしたいと考えたことがきっかけになりやすい傾向がうかがわれました。

【全体】
住宅設備が古くなった・壊れた:44.1%(前年比+1.2ポイント)
家が古くなった・老朽化した:42.5%(前年比+2.1ポイント)
設備の使い勝手に不備がある:27.1%(前年比-4.4ポイント)

【一戸建て】
家が古くなった・老朽化した:46.8%
住宅設備が古くなった・壊れた:43.3%
設備の使い勝手に不備がある:26.7%
外観の見栄えが悪くなった:18.9%
建て替えをするより費用が少ない:17.0%
老後に備えたい:16.8%

【マンション】
住宅設備が古くなった・壊れた:46.8%
設備の使い勝手に不備がある:28.6%
家が古くなった・老朽化した:23.4%
間取りに不備がある:20.8%
好みのインテリア・デザインに変えたい:18.8%
収納スペースの確保:18.2%
老後に備えたい:16.2%

・リフォーム時の重視点

家事のしやすさや最新設備、省エネ性能が意識されています。一戸建てとマンションで比較すると、いずれも家事のしやすさがトップとなったものの、戸建リフォームでは、設備の機能性向上のほか、住宅性能の向上を重視する傾向があるのに対し、マンションリフォームでは、よりデザインや空間作りが重視されています。

【全体】
家事がしやすい:21.4%(前年比-2.2ポイント)
最新機能のついた設備を設置したい:20.0%(前年比+0.7ポイント)
省エネルギー性の向上:16.7%(前年比-1.3ポイント)

【一戸建て】
家事がしやすい:18.9%
最新機能のついた設備を設置したい:18.6%
省エネルギー性の向上:17.3%
断熱法の向上:16.7%
耐震性の向上:13.9%

【マンション】
家事がしやすい:31.2%
デザインや質感が気に入っている設備や素材を取り入れたい:27.3%
収納スペースが充実している:26.6%
最新機能のついた設備を設置したい:26.0%
広々とした空間にしたい:23.4%
好みのインテリアデザインにしたい:20.1%

大型リフォーム実施者調査、平均額は約610万円
中古の入居前リフォーム動機は「自分好みの家にしたかったから」がトップ

リフォーム箇所は、痛みが気になりやすい水まわりが上位を占めていますが、前年に1位だった「キッチン」が4位と順位を下げています。

リフォームを行った住宅の入手方法は、約2割が中古で購入したものと回答、中古住宅のリフォーム実施者となっていました。この回答者を対象に、リフォームしたタイミングを尋ねたところ、入居前が55.1%、入居後、ある程度の居住期間を経てから不満・不便点の解消のため実施した人が44.9%でした。

中古物件を購入後、入居前にリフォームを実施した人の理由では、「自分好みの家にしたかったから」がトップとなり、次いで「住みたい物件にリフォームが必要だったから」、「費用を抑えたかったから」となっています。前年に比べ費用を理由とする意見が増加しました。

・リフォーム実施箇所
浴室:56.7%(前年比+1.1ポイント)
トイレ:54.7%(前年比-3.5ポイント)
洗面室:53.4%(前年比-0.2ポイント)
キッチン:52.7%(前年比-5.7ポイント)
外壁:42.7%(前年比+0.5ポイント)
リビング:41.0%(前年比-3.8ポイント)

・リフォーム住宅の入手経路
中古で購入:20.2%
その他:79.8%

・リフォームタイミング
中古物件購入後入居前に実施:55.1%
中古物件購入後居住後に実施:44.9%

・入居前のリフォーム理由

自分好みの家にしたかったから(デザイン):35.9%(前年比-1.2ポイント)

住みたい物件にリフォームが必要だったから:34.8%(前年比-6.4ポイント)

新築より費用を抑えたかったから:27.2%(前年比+5.6ポイント)
自分好みの家にしたかったから(間取り):26.1%(前年比-2.8ポイント)
同じ費用で広い家に住めるから:15.2%(前年比-8.5ポイント)

(画像はプレスリリースより)

株式会社リクルート住まいカンパニー プレスリリース
調査対象:

首都圏・東海圏・関西圏に居住する20歳以上の男女で、300万円以上のリフォームを3年以内に実施した人で、株式会社マクロミルによるインターネットリサーチ方式で調査、スクリーニング調査を2017年7月26日~8月9日に、本調査を同年8月9日~8月11日に実施し、826件の有効回答を獲得。

 

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