2018年の住まいのトレンドは「育住近接」!

2017.12.21

2018年の住まいのトレンドは「育住近接」!

リクルート住まいカンパニーがトレンド予測を発表

株式会社リクルートホールディングスは12日、生活8領域における2018年のトレンド予測と、トレンドを象徴するキーワードについて、発表を行いました。株式会社リクルート住まいカンパニーからは、住まい領域のトレンドが解説されています。

・キーワード
「育住近接」:保育園や学童保育施設などをマンション内に設置
ニーズは「職住近接」から「育住近接」へ

2018年の住まい領域におけるトレンドキーワードは、「育住近接」と予測されました。近年は、共働き世帯が増加の一途をたどり、「職住近接」とされる都心志向・駅近志向が高まってきましたが、その一方で利便性の高い人気エリアにおいて、保育園不足や周辺住民とのコミュニケーション不足などから、育児中の親の精神的・時間的負担が大きな問題として浮上してきています。

このことから、保育園や学童保育施設など、子育て世代に嬉しい施設をマンションや団地内に設置する「育住近接」のスタイルが生まれ、注目を浴び始めています。

「職住近接」でも、離れた保育園などに立ち寄る必要性から、保護者の片道移動距離は長くなってしまうケースもあり、その場合「育住近接」の方が少々通勤距離が伸びても、かえって時間を節約でき、移動負荷も軽減されるといったメリットが生じうるため、今後の住まい選びにおけるトレンドが、こちらへ流れていく可能性が示唆されました。

・子育て世代の新築マンション検討重視点
1位 価格:90.9%
2位 駅からの距離:85.3%
4位 通勤利便性:64.9%
12位 教育環境:31.4%

・新築マンション検索時における最寄り駅からの希望徒歩分数
5分以内:23.5%
10分以内:60.2%
15分以内:13.1%
20分以内:1.7%
それ以外:1.5%

・保育園などを設置するマンションの場合
駅からの距離許容:約35%
最寄り駅からの徒歩分数許容範囲:+7.4分

リクルート住まいカンパニーが、2017年11月10日~11月14日に実施した、有効回答数877の調査によると、子育て世代は、保育園や学童保育が設置されているマンションであれば、通常2位の重視ポイントに挙がっていた「駅からの距離」は許容できると約35%が回答、また最寄り駅からの徒歩分数も7.4分の増加まで妥協できるとの結果になったそうです。

2018年の住まいのトレンドは「育住近接」!
国のバックアップも背景に“子育て”重視の住まいが増加

・保育園付き分譲マンションの現状
2017年供給:1都3県で約20棟(総販売棟数約2,200)

・厚生労働省/国土交通省の動き
6月:「子育て安心プラン」で「大規模マンションでの保育園設置促進」
10月:保育園不足のエリアにおける大規模マンション建設時には開発事業者に保育施設設置要請を行うよう自治体へ通知

現状では、保育園付きの分譲マンションは、1都3県における2017年の総販売棟数約2,200棟であるのに対し、約20棟とごく限られていますが、保育園が不足する見込みのエリアで大規模マンションを建設する際には、その開発事業者に保育施設設置の要請を行うよう国から自治体に通知がなされるなど、国によるバックアップも強化されてきており、今後は「育住近接」を叶える保育園付きのマンション物件も増加していくとみられています。

・先進事例
認可外保育園併設の大規模賃貸マンション
保育園設置+子育て不安や負担を軽減する共助サポート付き物件
マンション内における子育て情報提供・交流イベントの実施
託児・送迎共助システムの導入
「子育てクレド(憲章)」付き物件
マンション内に民間学童を誘致・英語教室との連携
共用施設活用の親子体験プログラム・バスツアー実施

・子育てを支える上で重要なポイント
悩みについて気軽に相談できる場がある:58.1%
親同士で話ができる仲間づくりの場がある:54.5%
子育てに関する情報提供の場がある:45.1%

・子どもを習い事や塾に通わせる際の重視点
1位 立地(家からの近さ):60.8%
2位 子どもの興味や、やる気:60.2%
3位 料金:48.0%
4位 親が送迎できる時間かどうか:40.5%
5位 プログラム内容・カリキュラム:33.9%

・学童保育での追加希望サービス
1位 学習指導・宿題をみる:38.6%
2位 夏休みなど長期休暇時の特別プログラム:36.4%
3位 利用時間の延長:29.3%
4位 習い事・塾のような活動:28.6%
5位 長期休暇などの早朝からの預かり:23.6%

子育てでは、ただ保育施設などの預かってもらえる場所があるだけでなく、悩みについて互いに親同士で相談ができたり、情報を交換したりできる場があることが必要と考える人が多くなっています。住まいにおけるこうしたコミュニティ醸成もポイントとなるでしょう。

また子どもを習い事や塾に通わせる場合、家からの近さや送迎を重視する親は多く、とくに「立地(家からの近さ)」は6割超が選択する最重視項目となっていました。学童保育においては、学習指導や長期休暇時の特別プログラム、習い事や塾のような活動などの提供を望む人が多く、ただ“預かる”のではなく、学習支援や多様な体験の提供にニーズがあることが分かりました。

こうした傾向を受け、保育園の設置とともに子育ての不安・負担を軽減する共助サポート対応を行った物件や、マンション内の親同士の交流を促すイベントを積極的に行う物件、顔見知りの入居者同士で安心安全な託児・送迎を1時間あたりの料金設定による「お礼ルール」で気兼ねなく頼みあえる仕組みを導入する物件などが登場しています。

「子育てクレド(憲章)」を入居前に確認し、懇親会や定期訪問で育児中の孤立防止を図る賃貸住宅や、マンション内でさまざまな学習・芸術・英語などのプログラムを提供する物件、民間による体験イベントや住民向け体験バスツアーを実施する物件もみられ、「育住近接」の先進的事例として紹介されました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はリクルート住まいカンパニーリリース添付資料より)